「集団生活ができないわけではないけれど、集団行動から少し遅れ気味なんです。個別に声をかけないといけないというか…。」
「先生とは話せるけれど、お友達とのコミュニケーションが苦手なようです。」
担任の先生からそういわれたのは年少の冬頃でした。
長男は年少の3歳から入園しました。
それまでは、夫の転勤に伴う引っ越しなどもあり自宅保育をしていました。
入園するときは「ちゃんとお友達ができるかな」「泣いて登園拒否とかにならないかな」とわたしの方が不安でいっぱいでした。
そんな不安をよそに息子は初めの1か月は朝すこしべそをかいたりしていましたがすぐに慣れて楽しく通うことができました。
お迎えにいっても「保育園にお泊りしたい!」というほど保育園が大好きになりました。
そしてもうすぐ年中になる頃、冒頭のように先生に言われたのです。
これが初めてではなく、入園して1か月ほどたったころ同じようなことを言われたのですが「まだ入園して1か月だしな…」と考えていました。
「今まで、ずっと家にいて集団生活が初めてだし、早生まれだから少し遅れるのも無理はない。」と思っていました。
今思えば、そう思い込みたかった。
受け入れられなかったんです。
というより、受け入れたくなかった。
親であれば誰しもそうだと思います。
まさかうちの子が発達に問題あるはずないと。
先生には、発達の相談ができる施設を進められました。
「お母さんが気になるのであれば行ってみてもいいと思います。」
(↑これ言われたときすごく嫌な気持ちした。責任逃れというか。わかるよ、先生はあくまでも先生だしね。責任は親にあるのはわかるけど。別にあとから先生の責任とかにしないのにね。)
わたしの目には息子はごく普通の子に見える。
だから行かなくていいんじゃないかと思う。
でも保育園からはそういわれる。
いろいろな悩みました。
でも。
集団生活をしている保育園での様子を見てくれてるのは先生であって、その先生がそこまでいうのなら行かなくてはいけないなと思いました。
いきなり療育に行くのはハードルが高かったので、まずは市の子育て相談に息子と行きました。
何組かの親子がいて、専門の方や小児科の先生が息子の様子を見ながら、わたしから日頃の様子を聞いていくといった感じです。
息子は保育士さんと楽しそうに遊んでいました。
質問しても受け答えも問題なくできる。
いろいろ話して、最後には、
「お母さんはどこが気になりますか…?」と言われました。
正直、気になるところはない。
保育園から言われてきた。
結局息子の場合、集団生活の中での困りごとなので大人と話す分には問題ない。
結局そこでは何もわかりませんでした。
やっぱり大丈夫なんだ。
特に何も言われないし、このまま年中でよくなるかもしれない。
息子の成長を待ってみることにしました。
そして、年中の秋。
やはり、同じことを指摘されました。
わたしは、以前よりショックを受けることはありませんでした。
息子にとって1番いい方法。
息子が生きやすくなる方法。
それを1番に考えようと思いました。
そして、療育に行くことを決めました。
混んでいて4ヶ月待ちになるかもしれないと言われましたが、運良く年明けすぐに予約を取ることができました。
息子は最近、「お友達とお話したいけどなんていっていいかわからないの。」と言います。
それが息子からのSOSなんだなと思いました。
息子は毎日楽しそうに保育園に行っています。
お友達と楽しく遊べたらもっと楽しくなるよ。
そのために、ママと一緒に頑張ろうね。